「自分で考えて、自分のことは自分でできる人に育ってほしい」お教室にいらっしゃる多くの保護者の皆さまからお聞きする言葉です。
幼児前期には意志通りに動く身体の基盤をつくり、後期には自分で考えて行動できる環境を整えたいですね。
今回は、そのために必要なことは「おうちでのお手伝い」に詰まっているというお話です。
自由に移動できるようになったころから、台所で遊びたがりますね。
戸棚からお鍋や容器を引っ張り出したり、台所しごとをしている大人の足元をうろうろとしたり・・・
どうして、こんなにも台所で遊びたがるのでしょうか?
大人が毎日せっせと活動している様子を見て育ってきた子にとって、台所しごとは憧れです。
大好きな人が長時間取り組んでいる、魅力的な活動ができる場所。「自分もできるようになりたい」という意欲が高まってきたからこそ、台所に吸い寄せられるのではないでしょうか。
そして、ちょろちょろされると危ないからと、台所には「立ち入り禁止令」を発令したくなる時期なのですが、このくらいが台所のお手伝いの始めどきです。台所しごとの役割を、少しずつ分けていきましょう。
レタスをちぎる、ミニトマトのヘタを取る、ジャガイモの皮を剥くなど、「サラダをつくる」ための準備となる活動の一部分から始めることをお勧めします。
本物のしごとに参画できると、自己コントロールが学べ、自己肯定感も高まります。