2022年5月の実体験コラム「ながらモンテという名の我が子の観察」

★2022年5月15日★

ながらモンテという名の我が子の観察

Vol. 10 叱る、怒る?伝える!いたずら好きのだんだんにどうやって声を書けるのか。2歳になった彼を前に、母試行錯誤!

2歳になってすっかり幼児感の増してきただんだん。日に日に身体は大きくなり、びっくりするようなおしゃべりもしてくれることも増えた。私が何かにつまずけば「ママ大丈夫?」と声をかけてくれ、私が「さいたーさいたー」と歌えば「ちゅーりっぷーのはーなーがー」と続きを歌ってくれる。意思疎通についてはすっかりできているようなときもあれば、まったくわかってないんじゃないのか?と思う時もある。でも大体のことはきっとわかっている、そんな気がする。

そんなだんだん、2歳になって彼は更にいたずら好きに。もともと引き出しを開けたり、物を出したり、コンセントを触ってみたり、ガスコンロに近づいたりこちらがやってほしくないことは大体やってくれるタイプのだんだんだけれど、それにさらにいたずら心が加わったり、悪いことをしているときは、必ずこちらを見てニヤニヤとしている。

そんなだんだんのいたずらを、3パターンに分類してみるとこんな感じ。

A 小さめのいたずら。コップの中のお水をひっくり返して、お水遊びをしてみたり、ティッシュをびりびりと破って投げてみたり、引き出しをあけ、中のものを全部出してしまう。そういういたずら。ぎょっとするけれど、まぁかわいいレベルのいたずら。

B少し大きめのいたずら。絵本をびりびりとやぶる、クレヨンで床にお絵描きをしてしまう、そういういたずら。ぎょっとして、更にこちらが落ち込んで場合によっては悲しくなってしまういたずら。かわいくないレベル。

C危険を伴ういたずら。長いものを振り回す。ガスコンロに近づく。焚火の真ん中に突っ走っていくような、そういういたずら。もはやいたずらではないレベル。

水たまりがあれば、ダイブは鉄則!のだんだん。このあと総着替えでした

Aは基本スルーしている。そういう時はだいたい静かだし、楽しそうでもあるので、結構見て見ぬふりをしている。Cはその瞬間、すぐ怒る。びしっと強めに。でもできるだけ短い時間でバシっと怒る。問題はBだ。強く怒るほどではないけれど、心情的にスルーはできない、そんなレベルのいたずら。

Bが発生した時に使える、私が長男の時からずっとやっているいたずら対応の3ステップを書いてみる。

長男は理解が早かったのか、私の気持ちを察知して忖度してくれていたのかわからないけれど、2歳くらいの時からこの3ステップで大体のことは理解してくれていたと思う(もともとだんだんに比べていたずらが本当に少ない子ではあったのでかなり違うけど笑)。

だんだんは、今のところひたすらこの3ステップをあらゆる画面で繰り返している。一生懸命伝える私をよそに生返事で「はーい」とか「わかったよー」なんて言っている時がほとんどなのだけれど、私の真剣な説明を聞いてくれているような気がすることも増えてきた。

ただ、3ステップで何度も説明してもやっぱり理解してくれず、繰り返し同じいたずらを繰り返してしまうようなことも、もちろんある。しょっちゅうある。そんなケースの対策は2つ。

1つ目は予めだんだんがいたずらしたくなるものを近くに置いておかないこと。これはどんな状況でも鉄則だと思う。触ってほしくないものがあるなら隠しておく。こどもが気になりそうなものは特に、できるだけ高いところや見えないところに置いておきたいところ。

2つ目は代替案を提案すること。どうしても床にクレヨンで描きたい気持ちが爆発しているなら、外に出てチョークで描いてもらう。びりびりをしたくて絵本をやぶってしまうなら、代わりに何かチラシを渡すなどしてみてもいいかもしれない。

今年8歳になる長男には、正直嫌というほど怒っている私だけれど、2歳になったばかりのだんだん。まだいろんなことがわかっているようでわかっていないよう年頃の今。できるだけ怒らず、でもやっぱりこちらの意図は伝えておきたいところ。まだまだ対話は難しいけれど、私が根気よく伝えることから既に対話はスタートしているように思っている。

プロフィール

ゆりさんプロフィール

鳥羽瀬 有里(とばせ ゆり)

上智大学心理学科卒業後、外資系コンサルティング企業にて主に金融関係のプロジェクトに従事。その後欧州系コンサルティング企業の立ち上げに参画。人事関連の責任者として、社員ひとりひとりのキャリアを見据えた新たな評価、育成制度を構築。
現在はポートフォリオワーカーとしてあらゆる職種業種の仕事に携わりながら2児の男子を子育て中。