Vol. 6 「もう1回!」にどこまで付き合うべきなの?言語急速発達中のだんだんが絵本という存在に出会いました。

我が家は長男と次男であるだんだんの年齢差が大きく、6つも離れているので、お兄ちゃんからのお下がりは本当に少ない。

間に幾度か引っ越しをしたり、海外へ行ったりもしているので、残っているものは本当に僅か。ほとんどのものは処分するか、おさがりとしてもらっていただいたり、フリマアプリで売ってみたり。けれどそんな中から全く処分せず唯一ひとつもお別れせずに残しているものがある。それが「絵本」。

長男は初孫だったこともあって、本当に小さいころから色々と贈り物をいただいてきた。

「何かプレゼントさせて」というような申し出をいただいた際には、必ず私は「絵本」を選ぶようにしていた。お洋服はすぐサイズアウトしてしまうし、おもちゃにも好みがある。けれど、絵本はいただいた直後は楽しめなくても、本棚に置いてあると読みたくなるタイミングが訪れることが多い。そして何より贈ってくださった方のカラーが反映されるのが好きだ。現にいただいた絵本はすべて今でも誰が下さったのかを私ははっきり覚えていて、一人一人の顔が浮かんでくる。

そんな絵本たち。
長男の時は本当に生後数か月の頃からせっせと読み聞かせをしたものだけど、だんだんはもっと小さいころは全く絵本へ興味を持つそぶりを見せず、私もあまり読み聞かせはしてこなかった。けれど、1歳半前後あたりから、突如絵本に興味を持ち始めただんだん。そんなだんだんにしまっていた絵本を次から次へと出してみた。

すっかり絵本を楽しみ始めただんだん。私も喜んで聞いてくれるのが嬉しくて、どんどん読んでいく。しかし、最近どんどん強くなるだんだんの自己主張。その中でもだんだんのお得意「もう1回!」が最近さらに炸裂するようになってきた。私のエネルギーに余裕があればいくらでも読むのだが、家にいるともちろんだんだんとだけ向き合っているわけにもいかない。ずっとだんだんの絵本を読んでいたら何も進まないし、何より長男のご機嫌も悪くなる。そして同じ絵本を読み続けるのはこちらもかなり飽きてくる。そんなときのための対策を、備忘録代わりにここに書いておく。

代わりに読んでもらえる人を探す

基本はパパにお願いするのがお決まり。
でも「パパじゃヤダ~」となってしまうのも小さい子あるある。そんなときの一番の助っ人が我が家の場合はお兄ちゃん。だんだんはお兄ちゃんが大好き。「にいにいに読んでもらう?」と聞くと。そこまで梃子でも動かなかったのに、「にいにい!」と叫んで満面の笑みで絵本を抱えてお兄ちゃんに向かって突進していく。そうすると嬉しいのはお兄ちゃんも一緒。そこまで私がだんだんばかりにかまっていた不機嫌を吹っ飛ばして上手に絵本を読んでくれる(もちろんそれもいつもではないのだが)。

違う絵本を提案する

これは私がどうしてもその絵本を読むのに飽きてしまった時の対策。
ただほかの絵本を提案しても、最近お得意の「いやだ」の一言でかわされてしまうことも多いのもまた事実。その場合は本棚から色んなほかの絵本を取り出し、さりげなくだんだんの視界に入るよう並べておくと、違う絵本にも興味を持ち、ほかの絵本を読みたがってくれることもしばしば。これも成功率は半々くらいだろうか。

音楽をかける

これは音楽とダンスが大好きなだんだん向け。
どうしても同じ絵本じゃないといやだ!ママじゃないといやだ!というときのとっておきの秘策。だんだんは音楽をかけると踊らずにはいられないので、大好きな音楽をかけて、だんだんの気持ちを少し切り替えてもらう。できるだけご機嫌に切り替えてほしいので、泣かずに怒らずにだんだんの気持ちを違うところへ向けてもらう時の秘策だ。

こどもの「もう1回!」にはできるだけじっくりと付き合いたいもの。

こどもが夢中になっている時間はできるだけ尊重したいし、何より大人が邪魔はしたくない。でもこちらだって人間。夢中になれる環境、集中できる環境をサポートしつつ、ほどよい塩梅を見つけたい。日に日に増えるだんだんの「もう1回」。絵本を大好きになり、どんどん楽しめるようになっただんだんと、楽しく絵本の時間を楽しむ我が家の秘策を、これからも日々少しずつ増やしていきたい。

プロフィール

鳥羽瀬(とばせ) 有里

上智大学心理学科卒業後、外資系コンサルティング企業にて主に金融関係のプロジェクトに従事。その後欧州系コンサルティング企業の立ち上げに参画。人事関連の責任者として、社員ひとりひとりのキャリアを見据えた新たな評価、育成制度を構築。
現在はポートフォリオワーカーとしてあらゆる職種業種の仕事に携わりながら2児の男子を子育て中。

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