新年度のスタートは、子どもたちにも大人にも大きな変化を伴います。新しい環境に飛び込むことは、誰にとってもストレスになりがちですよね。特に、幼児期の子どもたちにとって、環境の変化は非常に大きな負担となります。
環境の変化に敏感な幼児期
その大きな要因のひとつが、2歳ごろをピークとする秩序の敏感期です。この時期、子どもたちは生活の中で規則性や繰り返しの安心感を強く求めます。突如として新しい環境や生活のリズムに直面すると、子どもたちは不安を感じやすく、ストレスを抱えることがよくあります。
でも、ストレスそのものは悪いことではありません。泣いたり、イライラしたりすることは、実は自然な反応です。大切なのは、その感情をどう表現するか。感情を上手に表現できるようになることこそが、子どもたちの成長の証です。
変化の時期こそ、見守る大人のケアを
そして、つい後回しにされがちな大人の感情も重要です。子どもからイライラした気持ちをぶつけられたとき、私たちもストレスを感じるのは当然。でも、その感情を上手にコントロールすることが、子どもたちをサポートするためのカギとなります。
子どもの気持ちに寄り添いつつ、私たち大人自身の心の安定を保つ方法を見つけることが、この新年度も求められることですね。あなたの息抜きは何ですか?
3月のnote記事の振り返り
実は、昨年末からnoteで「モンテッソーリはじまり日記」というマガジンを連載しています。3月に投稿した記事では、主に小学生を対象としたエレメンタリークラスの探求発表会で得た気づきをシェアしました。
さらに、小学生の「おうち探求」実践のヒントについても触れました。
はじまり探究・エシカルファッション編:気になる導入部分を公開!
そして、卒業シーズンに合わせて、幼児期を卒業する子どもたちの変化についてもお話ししています。
「さようなら」幼児期!ようこそ「探究」の世界へ
新しい環境が始まるこの4月も、子どもたちの成長を支えるために、どんなサポートができるかを考え、日々をより良く過ごしていきたいと思います。
プロフィール

ママヴィ 代表|桑原 眞理子
大学卒業後、食品メーカーでの商品開発・マーケティング職を経験。子どもの柔軟で斬新な発想に触れる中で、「子どもの力を社会に届けたい」という思いを胸にモンテッソーリ教育を学びました。
その後、子どものマーケティング思考を育む体験型プログラム「こどもマーケター入門」を開発し、ワークショップや講演活動を実施。現在は、「モンテッソーリ教室 マヴィのおうち」を拠点に、子どもたちが自ら変化を起こす力を育む環境づくりに取り組んでいます。
さらに、地方の古民家を活用した新しい学びの場「古民家留学」のプロデュースをスタート。デジタルデトックスと自然体験を掛け合わせた独自のプログラムを通じて、子どもたちが地域との繋がりを深め、主体的に学ぶきっかけを提供しています。
【資格・活動】
日本モンテッソーリ教育総合研究所認定 3-6歳教師
保育士
日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ
*「日常の中に学びを」をモットーに、子どもたちと家庭を繋ぐ教育の可能性を広げています。