── 花をいけるとは、命をうけとること ──
5月。新緑がまぶしく、草花がいちだんと美しく咲く季節ですね。
マヴィのおうちでは、この時期になると「花のおしごと」が登場します。
お花を選び、水を切り、活ける。
その一つひとつの丁寧なプロセスの中に、子どもたちはたくさんのことを感じ、学びます。
“水切り”は、花の命をつなぐ手当て
お花を長くきれいに楽しむために欠かせないのが「水切り」。
時間が経つと、茎の先が空気でふさがれて、水を吸えなくなってしまいます。
だからこそ、水の中で斜めに切るのがポイント。
空気の侵入を防ぎ、新しい断面からしっかり水を吸えるようにするためです。
これは、花に「どうぞ飲んでね」と手を添えるような、ささやかな“お世話”。
子どもたちにも、「お花が元気でいてくれるように」という気持ちが自然と芽生えてきます。
虫眼鏡で観察してみよう
水切りした前後の茎の断面を、虫眼鏡で観察してみるのもおすすめです。
「水を吸うところってどこだろう?」
「前に切った部分とどう違う?」
そんな問いかけをきっかけに、子どもたちは“いのちのしくみ”に目を向けはじめます。
おうちでできる「花のおしごと」
1. お花を選ぶ
自分で「これが好き!」と感じた花を1本選んでみましょう。
2. 水を用意して、水切りをする
花瓶やコップに水を入れて、水の中で茎を斜めにチョキン!
3. 花瓶に活ける、または花束にして贈る
香りや色、手触りを味わいながら飾ってみましょう。
母の日には、メッセージを添えてお互いに送りあっても素敵ですね。
まとめにかえて
母の日の贈りものは、モノじゃなくていい。
花にふれて、命に手をそえ、「ありがとう」をかたちにする体験。
そんな静かな“おしごと”こそ、心に残る贈り物になるかもしれません。
🌷そして、今年はぜひ──
「親から子へ、子から親へ」、お互いに小さなメッセージを送り合ってみませんか?
「ありがとう」って言葉は、
もらってもうれしいけれど、伝える側の心も、ふんわりあたたかくなるものです。
あわせて読みたい|4月のnote記事の振り返り
4月は、マヴィのおうちでの日常から生まれた“探究の芽”をテーマに、子どもたちのまなざしに寄り添うエピソードを綴りました。
“またキラキラボトルか…”と思っていたあの日へ——繰り返しのおしごとが、“探究”へつながった話
ゴールデンウィークから始まる5月は、いつもあっという間。
でもその中に、花を活ける静かな時間や、「ありがとう」を伝え合うひとときを、少しだけ忍ばせてみませんか?
親子で季節を感じ、心を通わせる5月になりますように。