2025年8月 “まず大人が手を止める” 夏のデジタルデトックス

夏休み、子どもたちの生活リズムが変わると、ついデジタル機器に頼る時間も増えてきます。

「ちょっと待ってね」とスマホを見ながら言う私たち。けれど、子どもはちゃんと見ています。

そして何より、子どもは“まねして育つ”存在です。
「子どもにデジタルから離れてほしい」と思ったら、まず私たち大人がほんの少し、行動を変えてみること。

――たとえば、1日30分だけスマホを手放す。
それだけで、子どもが“今ここ”を感じられる小さな変化が始まります。

モンテッソーリ教育でも「環境」が子どもの育ちに深く関わることが語られています。
スマホのない親の姿、それ自体が子どもにとっての「落ち着ける環境」となり、「やってみたい」を生み出す種になります。

🪴 “画面のない30分” こんなふうに過ごしてみませんか?

  • 一緒に朝食の準備をする
  • ベランダで草花に水をあげる
  • 黙ってお茶を飲みながら外を眺める
  • 土や氷の感触を、親も一緒に楽しんでみる
    子どもが「なにしてるの?」「わたしもやるー!」と寄ってくるかもしれません。
それは、“遊びの入口”です。画面がなくても、子どもは自分の力で楽しいことを見つけ出せるのです。

スマホやタブレットは、もはや生活に欠かせない存在。

でも、「持つ」「使う」だけでなく、「置いておく」「離れてみる」時間も、大切な経験のひとつです。

この夏休み、親子で過ごす30分の“デジタルデトックス”が、きっと心を満たす時間になるはずです。
「いま・ここ」を大切に、五感が開かれる季節を味わってみてくださいね。

7月は、夏休みのはじまりに合わせて「自由研究」に対する向き合い方についてお話しさせていただきました。
また、子どもたちの活動の中で、思うようにいかずに荒ぶるシーンにストレスを感じる方も多いと思います。そんなときの向き合い方についてもお話しさせていただいております。

“自由研究”は、自由じゃなきゃもったいない!

“できない”は育ちのサイン?—問いから育てる子どもの心

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