夏休み、子どもたちの生活リズムが変わると、ついデジタル機器に頼る時間も増えてきます。
「ちょっと待ってね」とスマホを見ながら言う私たち。けれど、子どもはちゃんと見ています。
そして何より、子どもは“まねして育つ”存在です。
「子どもにデジタルから離れてほしい」と思ったら、まず私たち大人がほんの少し、行動を変えてみること。
――たとえば、1日30分だけスマホを手放す。 それだけで、子どもが“今ここ”を感じられる小さな変化が始まります。
親がスマホを置くと、子どもが“自由”になる
モンテッソーリ教育でも「環境」が子どもの育ちに深く関わることが語られています。 スマホのない親の姿、それ自体が子どもにとっての「落ち着ける環境」となり、「やってみたい」を生み出す種になります。
🪴 “画面のない30分” こんなふうに過ごしてみませんか?
- 一緒に朝食の準備をする
- ベランダで草花に水をあげる
- 黙ってお茶を飲みながら外を眺める
- 土や氷の感触を、親も一緒に楽しんでみる
子どもが「なにしてるの?」「わたしもやるー!」と寄ってくるかもしれません。 それは、“遊びの入口”です。画面がなくても、子どもは自分の力で楽しいことを見つけ出せるのです。
デジタルを否定しない。
でも“距離感”を育む夏に
スマホやタブレットは、もはや生活に欠かせない存在。
でも、「持つ」「使う」だけでなく、「置いておく」「離れてみる」時間も、大切な経験のひとつです。
この夏休み、親子で過ごす30分の“デジタルデトックス”が、きっと心を満たす時間になるはずです。 「いま・ここ」を大切に、五感が開かれる季節を味わってみてくださいね。
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