先日、nonowaラボにて
6歳からのマーケティング思考レッスン
〜おかし大研究〜体験会を実施いたしました。
参加してくれた
小学校1〜3年生11人の子どもたちと共に、
たくさんの市販のお菓子を
見て、触れて、匂いをかいで、食べて…
五感を使って、対話を深めながら探究しました。

まずは、こどもマーケターの名刺をつくって
参加者全員で名刺交換!
探究のなかまと知りあう大切な時間…
みんな、緊張しながらも
全員と交換しようと頑張っていました。
ビジネスシーンのような少しの緊張と、
ワクワクした気持ちが
入り混じる時間となりました。
互いを知ったところで、
机に並べられた30以上のお菓子を横目に
最初は机上論で、
どんな分け方があるかを考えてみました。
…???
ヒントとして、
「箱に入ってる」「袋に入っている」「その他」
なんて分け方もあるね!
と例を挙げると、
そこから抜け出せなくなる子が続出!!
そうなのです。
いきなり抽象的なお話をすると、
少し気が遠くなってしまうことがあるのです。
では、どうしたらよいのでしょうか?
具体的なものに五感で触れ、
身体を動かしながら考えてみればよいのです。

そこで、気になるお菓子を解放してみました。
約束は、
お菓子は独り占めしないこと。
みんなで納得がいくように分けて食べるなら
好きにしてよいです!
あとは、彼らにお任せしました。
お話しながら、色々なお菓子を食べてみる子
お菓子をちらっと覗きながらも、
シールを仲間分けするワークに夢中になる子
それぞれ自由に、自分のペースでお菓子と向き合っていました。
すると、
「中にチョコが入っているのと、いないのって分け方があるよ!」
おー!!!いいねぇー
「甘いものとしょっぱいものに分けられるね!」
「おいしい、まずいもあるんじゃない?」
「食感の違いでも分けられる!」
などなど、出るわ出るわ…


五感で感じて、自分で考えて見つけたものは
その子の心に刻まれます。
ただの暗記とは違う、
自分たちで導いた、自分たちのその瞬間の答え。

たくさん出てきた分け方から
2つ選んで縦と横に並べてみました。
これがポジショニングマップです。
時間の都合上、触りしかできませんでしたが
こうやって実物に触れ、考え、図にして整理する
という一連の流れは
マーケティングリサーチの土台となります。
机上で考えるだけでは煮詰まってしまっても、
五感を使って体験することで
次々と新しいアイデアが浮かんできました。
感覚を通して、手を動かしながら
抽象的な世界に果敢に挑戦していた子どもたちの姿は、
とても素敵でした。
こういった活動を、
マーケティングの視点からアプローチするのが
6歳からのマーケティング思考レッスンです。
7-9月期のnonowaラボでは、
近くにある青果物店「地産マルシェ」さんとのコラボレーションで
店頭企画にチャレンジするワークショップ
リアルおシゴト体験〜こどもマーケター 店頭企画編〜
を予定しております。
実際に店頭の視察に出かけたり、
スタッフさんにプレゼンテーションできたり、
チームで対話も取り入れながら深めていきます。
活動範囲が広がる 児童期の入り口の時期にこそ
様々な実体験を通して、考え、行動することで、
その先の段階の選択肢が無限に広がることを願っています。
プロフィール

ママヴィ 代表|桑原 眞理子
中堅から上場企業・中小メーカーまで多様な現場で
商品開発・マーケティング業務に従事。
「暮らしに寄り添う価値」を追求する中で、
子どもたちの柔軟で斬新な発想に触れたことをきっかけに、
「子どもの力を社会に届けたい」という思いが芽生え、
モンテッソーリ教育をびました。
現在は、「モンテッソーリ教室 マヴィのおうち」を拠点に、
子どもの“問い”を起点とした探究的な学びと、
地域や社会とつながる実践の場づくりに取り組んでいます。
五感をひらく暮らしの体験と、問いのある学びを組み合わせた「古民家留学」、
そして2025年夏より始動する「こどもMBA」などを通じて、
子どもたちの内発的な学びと社会参画の循環を育んでいます。
【資格・活動】
日本モンテッソーリ教育総合研究所認定 3-6歳教師
保育士
日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ
Montessori-based / Japan
Learning starts with “ん?” not “Aha!”