2021年11月の実体験コラム「ながらモンテという名の我が子の観察」

★2021年11月15日★

ながらモンテという名の我が子の観察

Vol. 5 やりたい!やりたくない!あっち!こっち!1歳6か月のだんだんが自己主張に出会いました!

だんだんが話すことができるまだ少ない言葉の中に「あっち!」という言葉がある。だんだんが「あっち!」を言い始めたのはだんだんがしゃべり始めてすぐの頃。「ママ」「パパ」をはっきりと言えるようになるよりも早いくらいの時期に、だんだんは「あっち!」を覚えた。

だんだんは自由を求めるタイプらしい。そう気づいたのはだんだんが動き始めて間もないころだ。だんだんは基本的にいつもご機嫌で、多少転んでしまったり、嫌なことがあったりしても、泣かない。大きな声を出して主張をすることはあっても、だいたいがご機嫌でいつもニコニコ、キャッキャとしている。でもそのだんだんがものすごく泣いて怒ること。それはずばり「自由を奪われた時」かもしれない。スーパーマーケットでもそう。公園でもそう。家の中でもそう。だんだんは行動を制限されるとものすごく怒る。それに気づいたころからこれからどんどん芽生えてくるだろうだんだんの自己主張に若干の恐怖を感じるようになった。

自我の芽生え。まさに今、だんだんは自我の芽生えの時期、ど真ん中にいるように思う。そんなだんだんが「自分で!」と今、自分でやりたいと主張することについて、記録に残しておこうと思う。

突然自分で着替えたくなっただんだん。靴下を持っては一生懸命ひろげ、「はく!はく!」と足をあげている。が、なかなか自分で履ける体勢までは難しい。何度も何度もチャレンジ。何度もチャレンジ。だんだんのすごいところは何度もやってうまくいかなくても泣いてしまうようなことはない。ただただひたすらやり続ける。そのうち飽きる、という感じ。こちらでやってしまいたくなるけれど、特に急いでいないときはできるだけ彼がやっている姿を観察することに徹している。

そろそろ自分で食べてくれるといいなとは思ってはいるけど、まだまだ自分で上手に食べられない。フォークとスプーンを両手に握りしめ、ぐちゃぐちゃとかき混ぜながら口元に運ぶだんだん。お、上手に食べているなと思っていたら手でぐちゃぐちゃと食べ物をお皿の外に運んでいるようなときもあるし、お味噌汁の中に手を突っ込んでいる!みたいなことも日常的に繰り返されている。最近は食べるのに飽きるとフォークやスプーンを床に投げつけたりして喜んでいるときも。このくらいの時期どこまで注意すべきかを判断するのがとても難しく、いつも頭を悩ませている。今は遊び始めたら、自分で食べるのは中断してもらい、こちらで食べさせることに切り替えているのだが、こちらが食べさせようとするとスプーンを強く握り手からはなそうとしないだんだん。毎日が戦いである。

比較的小さいころからおむつが汚れると教えてくれることの多かっただんだん。その際「ちっち!」と教えてくれるので、教えてくれたらおむつをかえるという形にしていたのだが、まぁ早くて悪いことはなかろう、と思い取り付けタイプの便座を購入してみた。そしたらどうだろう。一切「ちっち!」を全くと言っていいほど教えてくれなくなってしまった。たまたまなのか、どうなのか。ただトイレに座ること自体は嫌いではないので、毎日彼の気が向いたとき、そしてこちらの心に余裕があるときに限定してトイレに座ってもらうようにしている。かなりゆるいスタンスなので成功率はかなり低いが、お互いストレスにはなっていないのでこの先もゆっくりペースで続けてみようと思う。

さて、だんだんの自我の芽生え。これを書いているうちにも日々彼の自我はどんどん強くなり、主張のレベルも上がってきているのを感じる。でもこれが成長。彼が「自分で」なにかを「やる」ことの観察機会がこの先どんどんと増えていきそうで、私も非常に楽しみである。

左手にスプーン、右手にフォークをもち、両手を駆使して食事するだんだん

プロフィール

ゆりさんプロフィール

鳥羽瀬 有里(とばせ ゆり)

上智大学心理学科卒業後、外資系コンサルティング企業にて主に金融関係のプロジェクトに従事。その後欧州系コンサルティング企業の立ち上げに参画。人事関連の責任者として、社員ひとりひとりのキャリアを見据えた新たな評価、育成制度を構築。
現在はポートフォリオワーカーとしてあらゆる職種業種の仕事に携わりながら2児の男子を子育て中。