Vol. 14 なぜ?に回答してくれることの増えてきた、おしゃべり大好きなだんだん

だんだんはおしゃべりが大好き。上の子も口から生まれてきたようによくしゃべる子だったのだけど、だんだんもこの月齢にしては、よくしゃべる方ではないかと思う。
それもあり、親子だということもあり、私自身だんだんとはすでにかなりの意思疎通ができてきたような気がしている。

なぜ?の大切さ

私はこども哲学のファシリテーターをしている身でもあるので、こどもたちに対して、とにかく色んな質問ばかりしてしまう。学校などの場でも授業中こどもたちに質問ばかりしすぎて、「本当にいつも興味津々なんだねぇ」と言われてしまうほど。でも、そうなんだ。私はこどもたちの考えに興味津々だし、いろんなことを教えてほしいと常に思っている。だからその意思表示として、たくさん質問をする。

ただこどもとの接し方には当然いろんな形があってしかるべきと思う。こどもの話すことをとにかく受け入れるということはおそらく最も大切なことのように思うし、質問よりもまずは受容することが大切なのかもしれないと私自身も思っている。ただ、「受容する=まるっと肯定する」ではないように思うし、私はこどもたちの考えていることをもっと知りたい、受容しているからこそもっともっと知りたいのだという意味も込めて、質問していると思う。

だから当たり前のようにだんだんにはすごくたくさん質問してしまう。

「いやだったの」と言われたら「なんで?」と質問するし、
「まだ寝ないの」と言われたら「じゃあいつになったら寝たいと思うの?」と聞く。

質問によってはだんだんにまったく届いていないようなことは当たり前のように毎日あるし、答えてくれることは今のところ半分以下の確率だと思うけれど、それでも質問してしまう。そしてこの数か月でも、だんだんの質問への回答力はぐんと上がったように思う。質問への回答を考えてくれるそぶりがあると嬉しいし、また質問して、どんどん対話してみたい!と思うのだ。

質問に答えられなくてもいい。こちらが理由を伝えることの大切さ

冒頭でも述べたように、だんだんはどちらかというとたまたまおしゃべりが好きなタイプであるため、すでに質問して、少し答えてみて、という流れが成立していると思う。
しかし、本当にこの時期のおしゃべりやその他の発達については個体差がものすごく大きいので、おしゃべりよりもほかのことの方が得意だという子もたくさんいると思っている。でも一番大切なのはけっして質問に答える、ということではないと思う。

もちろん質問に回答してくれると対話ははずんで楽しくなるのだけど、まずは質問されることに慣れること。そしてその質問に対して徐々にゆっくりと考えらえるようになっていくこと。

そしてそれよりなにより、我々大人が常にこどもたちの質問に答えられていることが大事だと思う。「なんで?」「どうして?」はもちろん、「いつ?」「どこで?」という質問に対しても。こちらがゆっくりと丁寧に考え、答える姿勢を示していくこと。それこそがこどもとの良い対話のきっかけ作りになっていくと思っている。

プロフィール

鳥羽瀬(とばせ) 有里

上智大学心理学科卒業後、外資系コンサルティング企業にて主に金融関係のプロジェクトに従事。その後欧州系コンサルティング企業の立ち上げに参画。人事関連の責任者として、社員ひとりひとりのキャリアを見据えた新たな評価、育成制度を構築。
現在はポートフォリオワーカーとしてあらゆる職種業種の仕事に携わりながら2児の男子を子育て中。

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