11月9日… 八王子 禅東院で開催されたキューティー・ロケットマーケッツにこども哲学のアトリエとして出展しました。
5歳からの座禅体験 お寺でこども哲学
1年間お休みしていたこども哲学のアトリエでしたが、府中でリスタートの準備をしていたところにありがたいご縁をいただきましたのでいきなりのスピンオフ企画となりました。
6歳の年長さんから小学4年生までの子どもたちと紡ぐ、非日常体験です。
今回は、ご住職の温かいご配慮により、厳かな雰囲気の本堂にて開催させていただきました。

深い呼吸の仕方
座り方
心のあり方
順番にゆっくり教えていただき、何とも心地よく始まりました。
初心者向けの方法として教えていただいた
数息観
自分の呼吸を数えることに集中し何も考えずに精神を統一する方法です。
が…
何も考えないって、とても難しいのです。
次の展開をどうしていこうかと考えたり、
聞こえてきた外の音から様子を想像したり、
雑念に追いかけられている自分についてすら考えてしまうのです。
それでも、
出来るだけ呼吸を数えることだけを意識していると余計なものが削ぎ落とされていく感覚になりました。
自己紹介がてら、互いに座禅の感想を共有したのですが、子どもたちは純粋に座禅と向き合って楽しめた様子・・・さすがです!!
スッキリクリアになったところで対話の始まりです。特に具体的なテーマは決めず、今思う素朴な疑問を出してもらいました。

色々と出てきた中から選ばれた問いは、
なんで人ってしゃべれたり動いたりするの?

動物だからじゃないかな?
でも、動物ってみんなしゃべれる?
人は知恵があるからしゃべれるんじゃない?
知恵…そうかも。
でも、知恵って何だろう?
どこにあるのかな?
おなかの中にあるんじゃない?
いや、頭じゃないのかな?
問いは、徐々に「知恵とは何か」に変わっていきました。
知恵って見えるものかな?
見えないよ。
見えなくてもあるって分かるのはなぜだろう?
身体の中のどこかにあるから。外側からは見えないだけなんじゃない?
じゃあ、手術したら見えたりするかな?
もしたしたら知恵なんて本当はないんじゃない?あると思いたいだけなんじゃないかと思えてきた…
知恵があるからしゃべれるんじゃないかと思い始めたけど、知恵が何だか分からなくなってきました。
知恵じゃなくて、身体と心があったら動いたりしゃべったりするのかも。
知恵を軸に行ったり来たりしているところで終了の時間がやってきました。
座禅でスッキリした頭の中は、知恵ってなんだろう?でモヤモヤ…
このモヤモヤをお土産として持ち帰ってもらうことになりました。
今回は、お寺の本堂での座禅をきっかけに子どもたちが主体となって問いを深めていきました。
非日常空間を解放してくださった禅東院のご住職に
参加いただいた皆さまに
お手伝いに来てくださったスタッフに
貴重な機会をくれたイメージ・ユーズ代表のちーちゃんに
ありがとうの気持ちを込めて…
次回のこども哲学のアトリエは拠点である府中マヴィのおうちにて、1月に開催の予定です。
プロフィール

ママヴィまなびのキ 代表|桑原 眞理子
1977年生まれ、東京都八王子市出身。
工学院大学 工学部 応用科学科卒。
企業での商品開発・マーケティングに17年間従事し、暮らしに寄り添う価値づくりを追求する中で、子どもたちの自由な発想と出会い、「子どもの力を社会に届けたい」と強く感じ、教育の道へ。
モンテッソーリ教育を学び、2019年より東京都府中市にてモンテッソーリ教室「マヴィのおうち」を主宰。保育士資格と実践経験を活かし、家庭教育支援と探究的な学びの場づくりを行ってきた。
現在は、「五感をひらく暮らし」と「問いを育む学び」をかけ合わせた「古民家留学こどもMBA」を展開し、地域の自然や文化と出会うリアルな探究体験を届けている。
自らもがん闘病の中で“今を生きる問い”と向き合いながら、教材開発や社会起業へと挑戦中。教育を社会インフラとして広げることをビジョンに掲げ、子どもたちに“わたしを生きる力”を届けるための実践を重ねている。
【資格・活動】
日本モンテッソーリ教育総合研究所認定 3-6歳教師
保育士
日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ
Mariko Kuwabara
Montessori-based / Japan
Learning starts with “ん?” not “Aha!”