2022年11月の実体験コラム「ながらモンテという名の我が子の観察」

★2022年10月15日★

ながらモンテという名の我が子の観察

Vol. 15 2歳半になっただんだんの、コロコロとうつり動きまわる興味

2歳半をすぎ、日々何か新しいことができるようになっているなと感じ取れるようなだんだんの成長。「いやいや」も、ものすごい勢いで加速していますが、同時に身体だけではなくて、心の成長を毎日のように感じています。

毎日のように「じぶんで!」「だんだんが!」「やるの!」と叫びながら、地団太を踏む彼の様子を見ていると、本当に自発性の芽生えを感じるのですが、そんなだんだんが最近少しずつはまっていることをお伝えします。

冷蔵庫大好き

最近だんだんがはまっていることと言えば、ずばり冷蔵庫の開け閉め。特に一番下の段にある野菜室をあけるのが大好きで、野菜を取り出しては、その野菜が何なのかを説明してくれる。「トマトだよ。赤いトマト、まぁるいトマト」。レモンを取り出しては「黄色いレモンだ!すっぱいレモンだ!」(レモンがうまくいえず、メロンになってしまうこともしばしば笑)

そんなだんだんと楽しんでいるのは、一緒に丸い野菜を並べたり(レモン、トマト、じゃがいも)、緑の野菜を並べたり(小松菜、ホウレンソウ、ピーマン)。彼もひとしきり並べてとても満足すると、嬉しそうにまた一つ一つ丁寧に冷蔵庫に戻す。一通り戻すことができると、もう大満足の人。満面の笑みで「できたよー!」と教えてくれる。それがかわいくて私も嬉しくてついつい繰り返しやってしまうのだが、冷蔵庫の開け閉め、、、決してエコな取り組みではなさそうなのであまりお勧めできません。笑

お料理したい!

とにかくお料理のお手伝いが大好きで、卵をみれば割りたくて、泡だて器をみれば混ぜたいだんだんなので、野菜や果物の一通り揃えて仕舞う、の間に、私に気持ちの余裕さえあれば、ちょっと簡単なお手伝いをはさむことも。私がカットしたリンゴをお皿に並べてくれたり、レタスをちぎってくれたり、バナナをカットしたり。フルーツの断面もとっても大好きなだんだん。断面も観察しては「白いねぇ。黄色いねぇ。」とニコニコ笑顔で教えてくれる(そしてそのままかぶりつく)。

最後までやってみよう?

色んなことに興味津々のだんだんだけれど、途中で飽きてしまうこともしょっちゅう。最後までやり遂げる、という体験ができればそれはすごいことだけど、仕舞っている途中のレモンをもって兄の方へ行ってしまったり。ふっと集中力が切れてしまうと途中まで切られたバナナの横でお絵描きしてしまっていることもある。2歳半の集中力がどこまで持つものなのかは知らないけれど、そこまで長く持つはずはない。
彼の集中力が切れた時は、一旦声掛けはするものの、無理やりやってもらうことはしないようにしている。すぐに私が片付けてしまうということもあまりせず、次のことの集中力が切れた時、また戻ってこれるような仕組みづくりは極力するようにしている。例えば仕舞われていないレモンがそのままであれば、お絵描きが終わった後また「黄色のレモンさん、しまってくれない?」とお願いしたり。また気持ちが戻ると、ウキウキで並べ、そしてしまってくれたりする。

彼を観察していると本当にわかりやすく、あっちに意識がいったり、こっちにいったり。その意識が動く様子がとても楽しいからこそ、その様子を今はただじっくり観察していたい。8歳の長男の方は最近落ち着いてきて、集中力も増し、瞳がいろんなところに意識を動かしていく様子があまり見られなくなったような気がしている。
意識や興味のそのうつり動くその姿こそ、この時期ならではの楽しみなのかもしれない。

プロフィール

ゆりさんプロフィール

鳥羽瀬 有里(とばせ ゆり)

上智大学心理学科卒業後、外資系コンサルティング企業にて主に金融関係のプロジェクトに従事。その後欧州系コンサルティング企業の立ち上げに参画。人事関連の責任者として、社員ひとりひとりのキャリアを見据えた新たな評価、育成制度を構築。
現在はポートフォリオワーカーとしてあらゆる職種業種の仕事に携わりながら2児の男子を子育て中。