2023年 新しい年が始まりました。お正月は、様々な文化体験ができる貴重な時期ですね。
体験を通して、たくさんのコミュニケーションを楽しんでいただけたらと思っております。
今回は「ちいさな哲学者」と向き合うというスタンスで、子どもと関わる切り口についてご紹介させていただきます。
人生を変えた
「ちいさな哲学者たち」との出会い
010年のフランスのドキュメンタリー映画
「ちいさな哲学者たち」
パリ セーヌ地方の教育優先地区にある幼稚園で、
3〜5歳の子どもたちが哲学を学ぶ
2年間の画期的なチャレンジの記録です。
子どもが哲学?しかも幼児が??
この感覚が偏見であったことを思い知らされる、
シンプルで、深い対話がそこにありました。
そして、
ただただリスペクトの感情に突き動かされて
こども哲学の扉を開いたのも、もうだいぶ前のこと
実際に子どもたちを目の当たりにして、
もっと子どものことを知りたい、学びたい…
そんな想いからモンテッソーリ教育を学んだ経緯があります。
子どもが哲学するって?
そもそも、哲学とは
世界や人生の根本原理を追求する学問です。
モンテッソーリ教育の前提として、
子どもには生来、自立・発達していこうとする力(自己教育力)の存在があります。
知りたい
できるようになりたい
小さな子どもたちを見ていると、
生きることそのものが、
目の前の世界の根本原理を追求することだと感じます。
それはつまり「哲学すること」なのではないでしょうか。
寒い公園で、
ただじっとうずくまってありの行列を観察する姿…
これもまた、哲学している姿なのかもしれない
そんな風に考えるだけで、「待つ」ことが楽しくなるかもしれませんね。
私が実践してきた
子どもとの「哲学対話」という手法については、
過去の記事(幼児期からの「てつがく対話」)でもご紹介しております。
ちいさな哲学者と考えてみたい、
世界の「お正月」
今日は元旦 一年の始まりの日ですね。
でも…
新しい年が来たからといって、
昨日と今日で
一体何が変わったというのでしょうか?
それでも
新しい年の始まりに、その年の幸せを祈るのは
どうやら世界共通のようです。
アメリカ合衆国 ニューヨークの
タイムズスクエアのカウントダウンは有名ですね。
スペインのマドリードでは、
時計台の鐘が12回鳴るのに合わせて
12粒のぶどうを食べて新年の幸運を祈るそうです。
タイのチェンマイでは、
「コムローイ」と呼ばれるランタンを
一斉に夜空に飛ばして仏様に感謝を表すそうです。
日本の国内でも
地域によってお雑煮が違ったり、
様々な文化の違いを楽しむことができますね。
具材が違ってもみんな「お雑煮」っていうのはなんで?
「喪中」ってなに?
どうして「おめでとう」って言えないの?
よくよく考えてみると、
幼児期の子どもたちにとっては「なんで?」かもしれないお正月の文化は、
実は大人にとっても不思議がいっぱいではないでしょうか。
興味の世界が広がり始める5歳くらいになったら、
異文化のお正月を紹介することから
親子の対話を楽しんでいただけると思います。
お正月におすすめの絵本
「せかいのくにで おめでとう!」講談社/作・野村たかあき
プロフィール
ママヴィ 代表|桑原 眞理子
大学卒業後、食品メーカーを中心に商品開発·マーケティング職に従事。
「こども哲学」との出会いをきっかけに子どもの斬新な発想に魅せられ、子どもの力を社会に届けたいという想いからモンテッソーリ教育を学ぶ。
子どものマーケティング思考を育む6歳からの体験型キャリア教育プログラム「こどもマーケター入門」を開発し、ワークショップ等を開催。現在は「モンテッソーリ教室 マヴィのおうち」を拠点に、マーケティング思考で自ら変化を起こすチカラを育む環境づくりに取り組む。
・日本モンテッソーリ教育総合研究所認定 3-6歳教師
・保育士
・NPO法人こども哲学 おとな哲学 アーダコーダ 理事(哲学対話ファシリテーター)
・日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ